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インク一滴

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衝動

ある休日の早朝、彼からのメールが届く。
こちらはまだ布団の中だが、彼は職場の自室で仕事をしている。
一度帰宅して、午後に再度学会仕事のために職場に出直すであろうことが書かれていた。
お疲れさま、と返信して、また眠ってしまう。。。

お昼前に目覚めて、シャワーを浴びて、体を拭いて。。。
その状況でメールの着信を確認する。
「13時、あるいは12;45、緊急デートどうでしょう?」
今。。。12:10。
緊急すぎるけれども、間に合わなそうだけども、逢いたい!!

「13:20くらいなら可能」と返信。
突発デート成立。


ダッシュというよりマッハで支度をする。
メイクはいつも簡単なのですぐ終わる。
少しカジュアルな雰囲気のリバティプリントをあしらった下着をつけ、
身繕いをする。
ブーツのジッパーを上げて、飛び出すように家を出る。

待ち合わせ場所に到着する。
滑り込むように停まる彼の車に乗り込む。
「衝動的でびっくりしました」
と伝える私に微笑む彼の横顔。
前日の夕方にも職場で顔を会わせているのに、
ふたりだけで逢えたのは二週間ぶりだから、
ようやく逢えたという気がして見つめてしまう。

週末の白昼。
いつも使うホテルは混み合っていて駐車できず、
別な施設へ移動する。
「次も入られなかったら、珈琲飲んで帰ろうか」
切り替えが早い彼である。

次に訪れたホテルも満車ではあったが、隣りにホテルとは関連のない駐車場があり、
そこに停めてしまう。

少し古びた印象だけれど、広い部屋にキャメル色の革張りの大きなソファが素敵だ。
お風呂の用意をして珈琲をいれる。
ソファに並んで座る。
カーディガンを脱がされて、正面に立った彼に両脇に腕を入れられて、立たされる。
いつもよりも唾液たっぷりの濃いキスが繰り返される。
鼻や瞼も、唇で挟むようにキスされる。
20センチほども背の高い彼に届くようにしようと、顎が随分上がってしまう。
後頭部を支えてくれたり、両頬を挟んでくれたりする仕草が優しい。
一枚ずつ衣服を脱がせ合って、素肌を合わせて抱きしめられる。
いつもこの時には一瞬セクシュアルな雰囲気が途切れる。
純粋に、大好き、抱きしめられて嬉しい、という気持ちになっている。
一方、彼の皮膚に体に、閉じ込めらているような気もしている。
自由を奪われたい、自分を奪われたい、というような。

何度も接触する事での慣れなのかもしれないが、
こんなによく馴染む皮膚や粘膜は他にないと思ってしまう。

彼のショーツを脱がせると、跪いてペニスにキスする。
少しお口で愛撫させてくれるが、早々に切り上げられる。

彼が胸を吸いながら、あの部分に指を進めると、
クチュクチュという、粘性の液体を撹拌する音が聞こえて、
私のそこは既に溢れつつある事を知らされる。

お風呂に入るよう促されて、先にバスルームに向かう。
腰がふらふらになっている。

湯船につかっていると、彼が現れる。
一緒に温まりながら、
「食べられるとすぐ気持よくなっちゃうんだよ」と彼。
「もっと食べたいの」と言うと、湯船の中で私の前に立ち上がる。
お湯に濡れた彼を、再び食べる。

「どこが気持いいのか教えて」
「それは教えられない」

気持よい部分は、反応を見て自分で学習していこうと思う。
それだけの時間や機会が与えられるのだろうと解釈して。

少しだけ歯を当ててみる。
確認するが「痛くないよ」ということだ。
ツルツルして張りがあって気持よい感触の亀頭部を、
口に含んで舌で転がす。
既に堅く大きくなっていたものが口の中で一段膨らむのが
いつもながら嬉しく感じる。
喉の奥まで飲み込むように含むが、どうしても根本までは収まらない。
握って捻り上げるように刺激しながら、チュパチュパとしゃぶっていると、
中止を促される。

浴槽から出て、向かい合って椅子に座るよう促され、
ローションを塗り付けられる。
こちらも少し手にとって、彼の胸に塗り付ける。
。。。無駄な抵抗だった。

そのあと、マットに四つん這いにされて、
後ろから一方的に攻められる。
ヌルヌルとまさぐられたり、ブルブル振動を与えられたり。。。
でも、彼が入って来る時、最も気持よくて大きな声が出ている事を自覚する。
後ろから貫きながら、アナルをグリグリいじったり、
花芯を撫でたりしてくる。。。
気持よくて、自然に腰が動いてしまう。
いい所を沢山突かれて、私は多分到達してしまった。
マットに倒れ込み、しばらくした後に抱き起こされる。
椅子に腰掛けた彼と向き合うように座り込む。
彼はまだ堅く猛っていて、私はごく自然に口に含む。
先刻よりも堅く、はち切れんばかりの大きさ。。。
多分私はうっとりした顔で、そうしていたと思う。
このまま彼の分身を口の中に流し込んでもらえそうな予感がして。。。
遠慮がちに私の頭を撫でながら、彼は私の口腔で達した。
最期の一滴までこぼさないよう、しばらくくわえたままでいた。
飲み干してからも、嬉しくて彼に抱きついてしまった。
「ぺって、出して」と促す彼に、
「食べちゃった」と答える。
彼は、驚いた様な嬉しい様な、複雑な表情になった。
そして、沢山キスを返してくれた。


お風呂を出て、並んでソファに座る。
「若者のだったらいいけど、高齢者のは体に悪いかもしれない。
お腹壊すかもしれない。」
と、冗談なのか本気なのかわからないことを言い出す彼。
そう言う事は申し訳ないと思っているようだ。
でも私は初めて口で受けとめられた事が嬉しくて、ずっとニヤニヤしていた。


別れた直後のメール。
「変なもの食べてもらい、申し訳なかったです」
「密かな野望だったので、とても嬉しかったのです」と返信。

大好きな人の体の一部というか分身というか。
それを自分の中に取り込むという行為は大きな喜びだと思った。
お口でも、お持ち帰りでも。
もう少し若かったら、結晶にしたいと思ったのかもしれないけれど。


















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