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インク一滴

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突然に。

祭日の朝に仕事が終わる。
少しの休憩の時にメールをチェックすると、彼からのメール。
「珈琲飲みたいのですがどうですか?」
仕事が終わり職場を出る時にメールを入れ、彼の好きな珈琲店で待ち合わせる。

電車を降りて寒い道を少し歩く。
こんな風に当日に呼び出されることはあまり無くて、
なにかどうしても伝えたい事でもあるのだろうかと思う。
ちょっとしたことがあった後なので、どうしても少し悪い方に考えが傾く。

小路を入ると、ガラス張りの店内で雑誌を読む彼の姿を見つける。
自然に笑みがこぼれてしまう。
コートを脱いで、マフラーやら帽子やらをはずして、向に座る。
深煎りで濃いめの珈琲。
半分くらいそのまま味わった所でお砂糖とクリームを入れる彼。
残り半分にクリームのみ入れる私。
溶け残ってジャリジャリする砂糖をスプーンですくって食べ、「美味しいから」と私にも勧める甘党な人。
付き合い始めた頃に、甘党には見えないので
ヴァレンタインデーにチョコレートなんてあげていいものか
悩んでいたけれども、何の問題も無く食べてくれていた。
カップの底のジャリジャリのお砂糖は、珈琲の香りとクリームのまろやかさが加わって
美味しくなっていた。。。

朝の珈琲店でこんな風に親し気に所謂いちゃいちゃした感じになれることが
不思議に思える。そしてとても嬉しい。



「これからお風呂に入れる?」大丈夫、と答えると珈琲店を後にして歩き出す。

近くにホテルがある事を調べてくれていたようだ。
部屋に入るとお風呂の用意を始めて、すぐにキスされる。
カーディガンを脱がされる。
立ったままでするすると順に脱がされて、腕を押さえて胸を唇で挟む。
何となく、時間を気にしている様な気がする。
あまりない時間をやりくりしているように思う。

お風呂のお湯が溜まる頃、私は身につけていたもの全てを脱がされていた。
時折彼のシャツを脱がせたりしながら、2人とも効率的に裸になっていた。
抱きしめられて力が抜ける。自分を全て彼に預けてしまいたくなる。

お風呂へ入る。
シャワーの後湯船につかっている所へ彼が入って来る。
並んでお湯につかって、顔を寄せ合ってキスする。

先に上がってベッドに腰掛ける彼の横へ座ると、
バスローブをはぎ取られてベッドに四つん這いに乗せられる。
上体が低くなるよう調整し、後ろから、いきなり舐め始める。
思いがけない始まりに驚くが、すぐに溢れそうなほど濡れてしまっている。
びちゃびちゃと音を立てながら、尖らせた舌でアナルをつつきながら、
舐め続ける。。。
上体を低くしたのはお尻が上がって舐めやすいから。。。
ようやく真意がわかる。
気付いて恥ずかしくなってしまいながらも、気持よくてお尻が左右に動いてしまう。
執拗に、舌でいたぶられる。。。

彼が仰向けになり、私に両手を差し伸べる。
彼に跨がってキスする。
胸を舌でつつき、ゆっくりと下へ降りる。
股間に顔を埋めて大好きな行為。。。
アナルも舐めてみたいのだけれど、このポジションだと
脚を開いてあげてもらわなくてはならず、躊躇した末に断念する。
最大に舌をのばして届く会陰から袋の裏側、ペニスの付け根。。。
ペニスを横からくわえながら上側へ移動して行く。
片手には余る太さになったものを手でも刺激しながら唾液を絡めて行く。
はち切れそうに大きく堅い。
。。。欲しい、と思っていると、口でする事を制されて、仰向けに寝かされる。

顔中に沢山キスしてくれて、
最後は口腔に舌をゆっくりと挿入しながら、
ペニスも同様のタイミングでゆっくりと同時に挿入してくる。
舌を入れられながら、くぐもった声で喘いでしまう。
こんないやらしい、でも愛情深いことをされるなんて。。。
なかなか奥まで挿入しきろうとしない彼。
奥まで欲しい私は彼の腰に腕を回して引き寄せる。
そのまましばらく奥までの感触を互いに堪能し、律動が始まる。
ヌルヌルしすぎてしばしば抜けてしまったりしながら。。。

彼が手にしたゴムのパッケージを、そっと回収する。
「どうして?」
「大丈夫」
「いっぱい出ちゃうよ。」
「いっぱいちょうだい」
行為の間殆ど会話をしない私達が交わした数少ない言葉。
上から自分の体に閉じ込めるように、きつく私を抱きしめ、
ヌルヌル、ぴちゃぴちゃという湿った音を立てながら動く体。
その音と感触とに酔いながら、彼の耳元に切ない声を流し込む。

(あなたに依って私はこんなに淫らになっています、
あなたしか私をこんな風にすることはできない。。。)

彼の耳に届いただろうか。。。



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