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インク一滴

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小さな背中。



ある時気づいた。
同居猫の視線が、私を慈しむ様な性質のものであることに。
12歳で亡くなった彼が7歳を超えた頃だっただろうか。

横向きに眠っているのに背中が重苦しく、
夜中に目覚めると、彼(猫)が背中合わせで眠っている。
猫にしては大きな背中はたくましく、お父さんみたいだと思った。

その時に、あの慈しむ様な視線は父性の現れだったのかもしれないと思った。

猫は人の何倍かのスピードで老いて行く。
子猫の時は子供のつもりでいたものだが、
いつの間にか私の年を超えて、私よりも年上になっていたのだ。
父親の様な思いで目を細めて私を見守ってくれていたと思うと、
笑える、と同時に泣けてしまう。







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