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見ること。2014-10-19 Sun 19:18
なかなか逢えない日々が続いていたが、 仕事で一区切りがついたら居ても立ってもいられない状況になり、 なんとか時間をやりくりしてデートに至る。 時差ぼけもなく元気な彼だ。 いつもとどこか違う。 つながったままの私を抱き起こして、 後頭部を支えて少し下を向くようにされると、 出入りしている彼が目に入る。 ちゃんと見てごらん。 そう言われているようで、 そんな状況にも、そんな彼にも激しく欲情する。 デート
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ブルーのシャツ。2014-06-28 Sat 19:33
出張やその準備などで忙しく、なかなかデートもできなかった日々。 そんな中でも時差を気にしながらのメールのやりとりは楽しく嬉しかった。 ようやく逢えることになったその日、ブルーのワンピースを着て行った。 空色でもなく水色でもなく 少しだけ紫のニュアンスのある、白糸を絡ませたようなブルー。 現れた彼のシャツは同じトーンのブルーだった。 気持が寄り添っているような気がしてとても嬉しくなった。 デート
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菜の花畑。2014-04-05 Sat 14:29
夜になってその日2度目のデート。 古いビルの4階にある店での夕食。 迷ってしまい、少し遅刻すると、先に到着した彼は 既にオーダーを終えてワインを手にしていた。 アルザスの白ワインをオーダーして、何が出てくるのか楽しみに待つ。 クレソンのアーモンドサラダ。 香りの強い恐らく野生のクレソンと春菊に、ローストアーモンドを散りばめ、 殆どオイルを感じない和え物のようなサラダ。 もりもり食べる草食系の私たち。 菜の花とホタルイカの黒酢ソース。 うどやこごみも入っていて美しい。 燗酒もいただく。 帆立の春巻き。ぱりぱり。 はまぐりのお吸い物。 最後のせいろを開けると、そこは菜の花畑。 外はまだ雪が残るけれど、春を満喫する幸せなひととき。 デート
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画像と思い出。2013-12-23 Mon 10:13
けやき坂の横断歩道で東京タワーとイルミネーションを画像に収める。 随分昔、携帯電話もなかった頃、函館の坂の上から海に沈んで行く太陽を見た。 しばしば函館山に登り、明け方の街を見下ろした。 写真なんか撮らなくても、頭の中にその光景を焼き付ければいいと、 その時は思っていたのでけれど、今となっては思い出せない。 見えるものが全てではないし、その時の感情やら状況が 恐らく今の私を形作っている。 あとからキラキラした画像をそっと取り出して、 その時のキラキラした気持を思い出す。 秘密の飴をそっと舐めるように。 記憶は薄れてしまうとわかったから、 それを呼び起こす手がかりとして保険をかける。 デート
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唇の記憶。2013-11-02 Sat 22:01
シャツのボタンをはずされる。 その素早さに驚く間もなく肩からするりと落とされて、 あらわになった首筋、肩に口づける。 彼にも衣服を脱いでもらい、胸に頬を押しつける。 素肌の温かな感触に安心しつつ、殆ど無臭な皮膚の匂いに欲情する。 唇で乳首の存在を確認し、湿度を与え、指でもまさぐる。 ショーツを脱がせて股間に頬ずり、キス。 愛おしい気持を込めて手と口でねっとりと愛撫する。 彼の手が頭に添えられるのが嬉しい。 遠慮がちにそっと頭に置くだけの手に、 もっと力を込めて欲しいと思うことがある。 本能のおもむくままに激しく動かして欲しいと。 しばらくすると、抱き上げてキスしてくれる。 唾液が混ざり合うのが気持良くて嬉しい。 ひと月振りの感触を、自分の皮膚や粘膜がきちんと記憶していて、 反応してしまう。 求め合っている事を感じられる、そのことも嬉しい。 デート
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