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春の香り。2012-03-24 Sat 21:47
3月も終わりというのに、また雪が降る。 暖かくなって雪が融けて、春に近づいていても、 また冬に戻りそうな寒さと雪景色。 行きつ戻りつで、焦れる季節だ。 その日は「肉とアスパラ!」がテーマのデートだった。 あまり混んでいない木曜日のビストロ。 喫煙席からは遠く離れた窓際の席。 早めに到着したつもりだったが、彼はもうそこに腰かけて、 注文するものをおおかた決めていた。 アスパラ、野菜のテリーヌ、網焼き自家製ベーコン、 グリーンサラダ、子羊のロティ。 飲み過ぎないように、グラスワイン。 自家製カンパーニュに発酵バター。 粉の香りとバターの酸味。 バターの美味しさに驚く。 野菜が多めのメニュウに合わせた爽やかなソーヴィニヨンブラン。 さっぱりしていて進んでしまい、 「無くならないか心配しながら飲むのが嫌になって、」 ボトルワインをオーダーしてしまう。 羊に合わせて、強めだけれども香りのよいグルナッシュ。 濃いめの赤は普段はあまり飲まない方だと思うが、美味しい。 なんでも先入観なく口にしてみないと。 野菜のテリーヌに添えられたふきのとうやぜんまい。 粒マスタードは魚卵と見まがうような大粒。 ぷちぷちとした辛さ。 山菜のほろ苦み。 タップナードの香り。。。 パルミジャーノをまとったベビーリーフ。 鮮やかなグリーンが生成り色に淡く霞む。 茹でたてのアスパラはブルターニュからやってきたらしい。 しっとりとブイヨンを含んでジューシーでほろ苦い。 自家製マヨネーズも卵の香りでまろやかだ。 他愛のないおしゃべり。 子羊の大きさはどのくらいか? こんなに大っきくて食べきれないんじゃないか。 お持ち帰りしていいですか? (お店のお姉さん苦笑) ずっとニヤニヤしながら杯を傾け、 フォークを動かす。 向の顔を見つめながら。 春の香りを一緒に感じる事ができる喜びを噛みしめる。 そうしていると、昨年の今頃のあるランチの場面を思い出す。 菜の花と小えびのパスタ。 グリーンとピンクが優しい春色で、とても印象的だった。 傍らのシャンパーニュの泡の儚いきらめきと。 春がくる度に思い出すんだろうと思う。 ふたりきりのテーブルの幸せな空間を。 デート
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