インク一滴

正常位でしながら、両腕をバンザイするように上げられ、
押さえつけられることがある。
こちらの両手を片手でひょい、っと。

軽い押さえなのに、きつく拘束されているような気分になって、
動けなくなるくらい興奮する。

まるで自分が大きいものに乗りかかられて無理矢理犯されている
小さい女の子（あえての女の子）になったような錯覚。


征服されているような感覚。。。
同時に大きなものに包まれているような安心感。



いろんな感情が入り混じる。
ちょっとM寄りであるのは否めない。。。

後ろから抱きしめてキスをくれながら、ベッドの上に膝立ちにさせる。
脚を少し開かせて。
太腿の外側、内側、腰。
両手をゆっくりすべらせるように撫で回す。
ごく軽いタッチで。
胸に両手を回して、肩、背中に触れるか触れないかくらいの唇での愛撫。
時々滑らかな舌が皮膚を撫でて行く。
人差し指で攻められる乳首が硬くなってしまう。
もう一カ所、硬くなっている場所がある。

一番触れてほしい所には来てくれない。
脚が勝手に開いて来る。
もう限界。。。自分から彼の手をとって導こうとした時、
彼の右手が私の貝を捕える。
上体は彼にあずけたままで自ら脚を開き、
彼の指先のたどるルートに触覚を集中させる。

人差し指と薬指が貝を開き、中指はヌルヌルと滑る場所を円を描く様に撫でている。
３本の指を動かす振動が、硬く膨らんだ蕾みに伝わる。
。。。「早く来て。。。」と言っていた頭の中の言葉が一瞬止まる。
直後に「もっと、もっとして。。。」という叫びに変わる。

中指は深く挿入され、中で曲げられる。
親指が蕾を外側からこする。

中と外から、その一点を捕える。


腰がいやらしく動いてしまう。


とうとう、指で達してしまう。。。

お風呂から出てベッドに腰掛ける。

先にベッドに入っていた彼が後ろから抱きしめる。
脇の下から腕を回して、肩に顎を乗せて。。。
耳を唇でなぞり、胸（小）を揉みしだく。

後ろから、が好きな私に火がつく。
仰け反り声を漏らす私のバスタオルを取り、
背中に唇を這わせ、太腿の手触りを楽しむ。
首を後ろに向けると唇にもキスをくれる。

好きな始まり方。。。

きつく抱きしめ合って舌はお互いの口腔へ、あの部分もしっかりつながっている。
一体感を感じる正乗位が一番好きだ。


でも、後ろから貫かれる時、あられもない声が出てしまう。
当たる場所が違う。
多分前からの時より感じていると思われていて、
最近は、後ろから、に時間をかけられる。

腰を両側から捕まれる。肩を持ったり、
背中に頬ずりしたり。
肩、背中、胸と撫で回し、
右手でクリをとらえたり、アナルをグリグリしたり、
たっぷり攻められる。
上体を起こすと彼の顔が肩の位置にきて、
柔らかい髪が触れる。
肩や背中に触れる唇が熱を帯びている。

いきなり動きが止まった。
抜かれてしまった。
後ろから舌で攻められる。
あの部分を、アナルを。。。

とことんバックで攻めるらしい。

いつもはどんな体位でしていても、最終的に正乗位に戻る。
この日は初めて後ろで果てた。

顔が見えない分興奮が高まる。
隠せない、声と体のうねり。
動物的な交わりだった。

好きな体位と感じる体位は必ずしも一致しないようだ。

男の人はいつもどこか冷静。
フェラは途中で切り上げられる、
中で逝ってほしくても、途中で必ず味気ない薄皮をまとう。

こちらばかりが乱れて狂って、バカみたいに思える瞬間がある。
ひとりでこんなに気持よくなって、申し訳ないなぁとも。
でも、冷静でいてくれる安心感で、存分に乱れる事ができる。
こんな姿を見ていて尋常でいられるの？
って、挑発でもある。
そうして最後は一緒に逝けたら、文字通り身も心もひとつに。。。