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インク一滴

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自覚。

3月最終の金曜日、朝に仕事を終えて帰宅した。
「夕方起きて、1時間飲みましょう」
とデートのお誘いが。

3月は忙しくてずっと逢えなかった。
でも、成田やミラノやフィレンツエから
メールを受け取って、安否を確認してほっとするとともに、
気持は近くにいるように思えてニヤニヤしていた。

なんでもない簡単なメール。
「成田に着きますた。」
「昼パスタですた」
「フィレンツエ行って来ます」
それだけなのに、嬉しくて殆ど有頂天になる。

場所は違っても同じ時間を共有している。
同じ時に存在している。
そして互いを想っている。


バルで待ち合わせる。
先に着いて白ワインを1杯注文する。
程なく彼も到着して、
「お疲れさまです」と、他人行儀な挨拶を交わす。

土産話とお土産。
初めからニヤニヤしている私の、「口角が上がってる」
と指摘されてしまう。
ニヤニヤしすぎなのはわかっている。
久々のデートなので嬉しいのだもの。


真鯵とアスパラのカルパッチョ、
ラタトゥユ添えのテリーヌ、
セロリのソースのパスタ。
白ワインのあと、赤ワインを1杯。
ひとつのグラスを半分ずついただく。
私が残しそうになったビールをぐいと飲んでくれたり、
ひとつのデザートをふたりでつついたり、
いつもながらのそういう行為が嬉しい。

きっかり1時間でエスプレッソとビスコッティをオーダーする。
いつもより少し柔らかめのビスコッティをカリカリといただく。

1時間でも逢えたことが嬉しくて、最後までニヤニヤしながら
手を振って別れる。


まだ、恋に落ちたままである事を自覚する。







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