インク一滴

彼の出張に便乗したデート。
夜の水族館や美術館をまわり、
デリで夕食を買い込んで宿泊先へ戻る。

持ち込んだワインを開けて夕ご飯。
持参した結構悲しい曲を聞きながら、
久々のお泊まりデートの状況に静かに興奮する。

日常的に、職場ではしばしば顔を会わせるのだけれど、
「少し痩せた？」
「なんだか肩がほっそりした」
などと言われる。
いつもよりもやや饒舌な彼。
お互いの浮き立つ気持を互いに感じる。

前から脇に腕を回してそっと立たされる。
羽織っていたカーディガンを脱がされる。
あらわになった肩の感触を確かめるように指がすべる。
キスしながらニットのトップスを脱がされて上は下着姿になる。
ソファに押し倒すようにして座らされ、彼は前に膝をつく。
両腕を頭の上に伸ばされて、押さえられる。
逃げるつもりなどないけれど、「逃げられない」状況に興奮する。
耳、首筋、肩。。。唇で確かめられる。

続きはお風呂に入ってから。。。